2002/06/07 小さな旅 第3編 6月の尾瀬ヶ原 こんにちは、リージェントハウスの喜多村です。 今日は尾瀬ヶ原をご案内します。 尾瀬と言っても大変広く、その玄関口は片品村でも主だったもので、鳩待ち峠入口と 大清水の入山口とが有ります。今回ご紹介する尾瀬ヶ原は鳩待ち峠入口からの入山と なります。 尾瀬ヶ原は尾瀬が初めての方やご年配の方、余り体力に自信のない方でも比較的、楽に トレッキングを楽しめます。 鳩待ち峠から尾瀬ヶ原の玄関口、山の鼻まではずっと下り道です。逆を言えば、尾瀬ヶ原 から鳩待ち峠まで戻ってくるときは上り坂となります、帰り道にかなりのエネルギーを要し ますのでペース配分をお忘れなく。 今の時期、山の鼻へ行く途中に稀少高山植物の白根アオイが所々に可憐に咲いています。 その他、チングルマ、イワカガミ、ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウ、リュウキンカ等 が6月のこの時期に見られます。水芭蕉は可憐で最も美しい時期を終えていますが、竜宮 付近の水芭蕉が未だ比較的美しく咲いていました。 尾瀬ヶ原は平坦な草原の中の湿地帯と言った感じて、日光の戦場ヶ原や小田代ヶ原に良く 似ています。 山の鼻より歩き出しますと、遙か正面には燧ヶ岳、後ろを振り返ると至仏山が残雪を蓄え そびえ立っています。 両者の山を結ぶがごとく、どこまでも木道が延々と延び、遙か彼方の霞の中から現れる人影 はなかなか幻想的です。 耳を澄ますと、風に靡く草木の葉の音、そして、ウグイスとカッコーとの囀りは美声を争う がごと、ひときわ辺りをにこだまして快く耳に響きます。 晩春の尾瀬ヶ原は花の数こそ余り有りませんでしたが、雄大な景色と爽やかな風、そして 美味しい空気を胸一杯吸うことができ、とても充実した一日を過ごすことができました。 次回は、秋の尾瀬ヶ原に訪れようと思っています。 |