オーナーの独り言    NO−15

                                                               
   
              
  2004/11/01

                    片品村合併村問題
 
 昨日、10月31日に片品村合併問題の住民投票が行われまた。
 住民投票の結果は合併反対派が65%を上回り、自主自立の道を選びました。
 その選択が正しかったか否かは10年後、20年後に下されるでしょう。
 
 私、個人としては当初は合併も止むを得ないと考えていました。
 理由は簡単です、国からの地方交付税や補助金等の削減により、村の財政が
 破綻するとの危惧からです。
 片品村は尾瀬、丸沼、武尊を抱く自然豊かな山村で、おもな産業は観光業と
 農業の過疎地の村です。
 また、若年層が少なく少子高齢化が進んでいる村でも有ります。
 村の財政の40%近くが地方交付税や補助金で賄われています。
 これを国の方針により、将来的に大幅に削減されることは、現行の行政では破綻
 が避けられないと思ったからです。
 そうした中、村も何度か合併問題に関して説明会や討論会を催しました。
 厳しい村の財政である事は変わりませんが、役場のリストラや徹底した経費
 削減を実施して何とかこの難局を乗り越えたい意向を感じ取れました。
 村のリストラを断行すれば小さな行政でもやっていけるのではないか・・・
 美しく豊かな自然を守り活用していく事がこの村に残された道ではないかと思い
 ます。
 身の回りを見てみれば分かるように、何でこんな所にこんな立派な橋や、道路が
 必要なのだろうかと思う箇所が結構あります。
 要は、今まではねだれば、どんどん国からの補助金で造られた物が多いのです。
 言い換えれば、あったらいいな程度の物を、国の財政に余裕があるときは、村が何割
 かを負担すれば造ってくれたのです。
 そんな体質に村の行政もその政策も麻痺していたのかも知れません。
 あったら良い物から必要な物に絞り込んだ財政支出にすれば、かなりの支出が
 切れつめられると思います。便利と必要の精査を将来を見据えて行うべきです。
 私は構造改革には基本的には賛成です。痛みを伴ってもこれを避けていては日本の
 将来はないと思っています。それは地方も同じだと思います。
 でも、その枠を画一的にするのではなく、きめ細かな対応が国としては必要では
 ないかと思います。
 行政の効率化を進める余りに、特色のない地方、地元文化の育たない地方になり
 かねません。
 都会の人々が片品村に訪れる動機は、大自然に接したかったり、スキーや登山など
 のスポーツをしてをして心身ともにリフレッシュしたいからではないでしょうか。
 ある意味では、片品村の存在価値は農産品以外にも癒しやリフレッシュの充電地域
 だと思っています。
 人々は田舎はいつまでも変わらぬ田舎で有ってほしいと願っているのではないで
 しょうか。
 私も年を重ねるに伴って、心の故郷を求めて多くの旅をして来ました。
 そして、ようやく辿り着いた地がこの片品なのです。
 人口の規模で合併を促進するのではなく、地域の特性を生かした相互補強関係に
 ある地域が合併を促進すべきだと思います。
 私は、片品の特性を活かすべきであり、沼田市等の合併には反対です。
 
                                               
hiro


                    

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