2004/05/24
小泉首相の再訪朝に思う。
一昨日は小泉首相の再訪朝に伴う、拉致被害者の家族の帰国問題でテレビに釘付けと
となりました。
結果は、拉致被害者のお子様5人が日本に帰って来ました。
その評価は、大きく分かれるようです。
不満も残るが一歩前進出来たとの意見と、最悪・最低の政治判断との意見とに分かれ
るようです。
貴方はどう思いますか??
私は前者です。勿論、満足いく結果では有りませんが、硬直化した日朝交渉の仕切直し
が出来たと思います。
硬直化した最大の原因は、相互不信によるものです。
今回、こうしてトップ同士が再び会って意見交換をしてピョンヤン宣言を再確認した
事は有意義だと思います。
問題解決の最良の方法は対話による信頼関係の構築です。
確かに、現在の北朝鮮は我々の常識や、国際社会からも国家としての体面をなして
いないように思われます。
絶対的な独裁者により、人々は自国以外を知ることさえ出来ないのです。
私が思い浮かべるのは、今から30数年前??中国です。
文化大革命時代の中国と現在の中国との劇的な変化です。
国交が回復され、人的、経済的交流が深まれば、政治も人々の考え方も変化して行くもの
です。
我が国の多くの人々が現在の北朝鮮政府を信用したり信頼出来ないのと同じように、
北朝鮮の人々も、過去の日本が朝鮮半島で起こした過ちを忘れられずにいると思います。
前回の拉致被害者帰国に伴う、ボタンのかけ違いから生じた相互不信さえ解消されれば、
私は残りの行方不明者の消息は以外と早期に解決する気がします。
勿論、北朝鮮からの返答を待つのではなく、日本側から強い意志で働きかける必要が
有ります。
今回の再訪朝は日本人拉致問題の幕引きではなく、本格的な真相究明のスタートが
切られと願っています。
hiro
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