オーナーの独り言    NO−10

                  
   
        
          2004/03/23

                          疥癬症のタヌキを救え


  昨日は、この1ヶ月間、咽に詰まっていた物が取れたような、スッキリとした日で
  した。
  それは、以前にもお伝えした疥癬症(ダニによる皮膚病)のタヌキをようやく救護
  する事が出来たのです。全身の3分の2が脱毛しているタヌキです。
  もう1匹は先週の金曜日に救護し、現在、保護治療中なのですが、最後の1匹は
  なかなか救護出来ず、心を痛めていました。
  それが、昨日、もう一匹と同じように、黒猫リッツの小屋の中に居るのを見つけ
  ようやく救護しました。雪が降り出し、寒くて暖を求めて来たのでしょう。
  この、疥癬症のタヌキ達はこの1ヶ月前位から我が家に現れるようになり、
  何とか救護し、治療したいと行政にも掛け合ってきました。
  3匹いる中の、最初の1匹を救護し行政も対応してくれたのですが、結局、獣医
  に見て貰う前に死んでしまったらしく、残りの2匹に関してはどうせ死んでしまうか
  らそのままにしておいてくださいとの事。
  疥癬症のタヌキを助けたいと気持ちと、この辺には野生のテンやキツネも頻繁に現れ
  るので、その他の野生動物に感染してしまう恐れが有るので、タヌキ救えなくても、
  隔離して欲しいと何度となく群馬県の野生動物保護担当部署とも掛け合いました。
  でも、そのような対策は現在ないのでとか、傷病で死んでいくのは有る意味での
  自然淘汰で仕方ないとの弁。怪我や個体の傷病で死んで行くのは仕方が無いと
  思えますが、接触感染で広がっていく感染症は別だと思うのですが??
  行政の腰の重さ、形式だけの動物保護としか思えません。
  もっとも、所詮、動物保護の担当と言っても、ご本人は動物が好きな人間とは
  限らず、人事異動で担当するだけ、期待する事が自体が間違っているのかも
  知れません。
  そんな中で、インターネットで色々調べ、獣医大学の研究室や、動物保護団体
  の方々からは色々貴重な意見やアドバイを頂きました。
  そして、ようやく辿り着いたのが、ボランティアで野生動物の治療をしてくれる
  獣医さんが、沼田にも居ること。そして、その獣医さんは我が家のリージェントも
  具合が悪いときに見て貰っているアミー動物病院の先生で有ることを知りました。
  早速連絡を入れ、事情を説明したところ、快く受け入れてくれ、治療をするので
  連れてきてください。私はその時、アミーさんが神様に思えました。
  治療していただき、疥癬症についてや注意点とを親切に教えて頂きました。
  そして、もう1匹も救護出来たら連れて来てくださいと言ってくれました。
  本当の動物保護はこのような民間の人のボランティアの上で成り立っている
  と思います。
  私が動物が大好で、愛情を注ぐのは事は、見返りを求めない善意の自分で居ら
  れるからです。
  現在、救護した2匹はちょっとうるさい所で気の毒なのですが、ボイラー室に
  犬用の大きなゲージに入れて治療しています。
  連れ合いなのか兄弟かは分かりませんが、身を寄せあってすやすや寝ています。
  今日、アミー動物病院に再び連れていきます。
  こちらで、サクラが咲く頃に山に放せられる事を祈って・・・


 

  追伸
  6月8日、
元気になった2匹を揃って山に放しました。
  冬に、また会えたら良いね・・・・

  
                                  
 hiro 

                     

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