オーナーの独り言    NO−5  

     
     
  
    二十歳を迎えた息子への贈り物   2003/01/13


  今日は成人の日。
  成人を迎えられた皆様、おめでとうございます。
  私の息子も二十歳の成人の日を迎えました。
  つい、この間までは、小さな子供と思っていた息子が、いつの間にか私より20p
  近くも背の高い大男となり、弁でも時々私が劣性に追い込まれるようになって来ました。
  その二十歳の息子に、私が送る小さなプレゼント。
  今は他界している、私の父が私にプレゼントしてくれたものと同じです。
  その時は、なんだこんな物と少しも嬉しく無かったのですが、社会人になり世の中の
  仕組みが分かるようになってきてから、父の意図したことや真意が心が熱くなるほど
  理解出来るようになったのです。
  プレゼントされてから33年経った現在も重要な場面で必ず使っています。
  それを使用する時は、何か、いつも父が近くにいるような気がするのです。
  そのおかげか、今まで大きなトラブルや失敗をしないで済んでいるような気がする
  のです。
  そのものは・・・
  何かクイズじみてきましたが、私の形を物に変えたDNA、私が死んでも形見として
  残る物、それは実印です。
  社会人として、権利や義務に対して自分自身の責任で行使する証。
  でも、今の息子もおそらく少しも喜んではくれないでしょう。
  ポール・スミスのスーツが欲しいとか、スイス製の高級腕時計時計が欲しいとか言って
  います。
  貧しい、我が家の家計ではそんな高級な物は買えないし、例えお金が有っても私は
  買うことはしないでしょう。
  決して贅沢を否定しているのでは有りません。より良い生活、高価な物を求めるのは
  悪い事では有りません。
  ただ、成人した男なら、贅沢は自分自身の努力と汗で獲得して欲しのです。
  どうしてもあれが欲しいから、がむしゃらに働いて稼ぐとか、節約のひもじい生活
  を我慢してお金を貯めるとか、そのような事をしてまで、自分にとって本当に価値が有
  る物なのか判断する習慣を身に付けて欲しいからです。
  そんな親心は、どんなに言っても今の息子には分からないでしょうね・・・
  こんな事を言っている、私自身も我が身を振り返れば、いつか通った道ですから。


 
                                               hiro