オーナーの独り言    NO-1

                      
                     2002/07/04

                        
動物愛護法に思う



  
先だって、ホームページの独り言のコーナーで英国動物保護協会の活動をNHK BS2の番組を
  見て感銘し放送内
容の紹介をしたのですが、何人かの人達からメールを頂きました。
  英国では150年以上も前から動物保護法が制定され、ペットや家畜等の動物の虐待を厳しく
  禁止されているのです。 
  特にペットに関しては、人間社会に必要なパートナーとして、また、人間と同じように痛みを
  感じる生き物として保護意識が人々に根ざしているのです。
  動物保護協会には動物保護を監視するする事を目的としたアニマル・ポリスが組織され、市民から
  虐待に関しての通報を受けると巡視車で直行し調査・指導をします。
  悪質な場合は、裁判所に告発もします。裁判にて飼い主が有罪となると、再犯防止の観点から、
  飼い主は一生涯、ペット類を飼うことが出来なくなり、それに、違反して再びペットを飼うと、
  ペットの没収・保護され高額な罰金を科せられます。
  アニマル・ポリスには市民からの飼い主が餌を余り与えず痩せ衰えている場合、ペットに適切な
  治療を獣医に受けさせず放置している場合、また、時には太りすぎて適切な飼育をしていない場合
  にも通報が有り、調査・指導に出向きます。
  アニマル・ポリスと言っても官憲ではなく、英国動物保護協会の下部組織で、これらの運営は国か
  ら補助金を貰って運営しているのではなく、全て民間からの寄付金によって運営されているのです。
  そのような、アニマル・ポリスを人々は敬愛し英国民の誇りにしているのです。
  日本とは人々の動物保護に関する意識が比べものならないくらい違うのです。
  これらの意識は、学校教育にも取り入れられており、小学校の低学年から動物と人間との関わり合い、
  動物達は私たち人間と同じように痛みを感じる生き物で有ることを、小さい頃から教育されている
  ようです。
  こと、我が国ではどうでしょうか??
  家族同様に可愛がっているペットが心ない人に虐待や殺されても、現行の法律では最高刑でも器物損壊
  でしか罰せられない。
  こんな恥ずかしい法律が有るでしょうか??
  私達の心を癒し、飼い主の愛情を求めて生きているペットの事を考えてみて下さい。
  痛みを感じ血も流し、失ったら二度と再生が効かない生き物を、いくら刑を重くするためと言っても
  器物 (物)として法律上で論じるような国に貴方は誇りを持てますか??  何の疑問も感じませんか??
  刑を重くするためでしたら、動物愛護法や保護法にて明記すべきで有って命の尊厳軽視した愚法としか
  思えません。
  また、そのような社会環境下で育てられている子供達にいたわりや思いやりの心を誰が求める事が出来
  るのでしょうか??
  その結果が急速に進みつつ有る高齢化社会の将来像にオーバーラップして仕方有りません。
  自分より立場の弱いものをいたわり、思いやる心の教育が我が国には欠如していると思います。
  子供に余りピント来ない夢物語の倫理教育をするより、身近な動物やペットを可愛がりコミュニ
  ケーション
  する事が、子供達の異文化交流となり命の意味や優しい心を育て行くものです。
  私も何度か、捨て猫や捨て犬を目撃する事が有りますが、その日は、一日中、気持ちがブルーとになって
  しまいます。
  背峰峠を抜けて沼田へ良く買い物に行くのですが、背峰トンネルを抜けたところに駐車場が有り、そこで
  よく捨て犬を見かけます。
  飼うことが出来るのでしたら、飼って上げたいのですが現実的にはそれもまかり通らず、せめてもの思い
  にあるったけの食べ物を置いていきます。やがて来るであろう死を前にご馳走だけでもと・・・・・・
  これが良いか悪いかは別問題として、その子に対して一人の人間としてのお詫びの気持ちなのです。
  それは、私にはその子の末路は分かっているからです。やかで体が衰えてくるとカラス達が襲うのです。
  追い払っても追い払っても少したっては、やって来て襲いかかります。
  その光景は正に地獄絵、その光景を捨て主に是非見せたい気持ちで一杯になります・・・・・
  でも決してカラスが悪いのでは有りません、自然界ではカラスが生きていくための正当な行為なのです。
  最も罪深いのは、どんな事情が有るにせよ捨て主です。
  ペットは人形や置物とは違うのです。温かな真っ赤な血が全身に流れている生き物なのです。
  自分でどうしても飼うことが出来ないのなら、どなたかに面倒をみてもらうか、それも出来ないのでした
  ら役場や獣医に相談して安楽死をさせるべきです。長い苦痛を与えて死を迎えさせるべきでは無いと思う
  のですが・・・・
  例え人間でなくても、命についてもっと真剣に向かい合い結論を出すべきだと思います。
  また、このような事を社会は容認すべきでは無いと私は思います。
  是非、我が国に於いてもベットや動物の保護に関しての法整備をすべきと思います。
  世界の人々に誇れるような・・・・・
  子供達に将来を託せるように・・・・・・
                                                            hiro


                                       
リージェントハウス
〒378-0414 群馬県利根郡片品村東小川4658 丸沼高原
TEL 0278-58-2883/FAX 0278-58-3707
http://www.regent-marunuma.com
e-mail / regent@bc4.so-net.ne.jp